夜の地球を観測するのは都市の灯火だけではない。米国海洋大気庁(NOAA)とNASAが共同運用する極軌道環境衛星は、高緯度地域で発生する極光(オーロラ)の全貌や大気現象の解明に大きな貢献を果たしている。太陽フレアに伴う磁気嵐が地球の磁気圏を揺らすとき、宇宙空間から見下ろす緑や赤の光のカーテンは、言葉を失うほどの壮大な美しさと科学的示唆を提示する。
一般ユーザーにとっても、こうしたデータは遠い存在ではない。「NASA Worldview」のようなオンラインプラットフォームを使えば、誰でもブラウザ上で数時間前の地球の夜間像をインタラクティブに閲覧できる。太平洋上に浮かぶ無数の光の点がサンマやイカの漁船団であることを知るとき、ユーザーは科学ニュースの枠を超えた地球の「今」を体感することになる。