公式測定において寺島遼の身長は約166.7cmから168cmのレンジで記録されている。日本の成人男性の平均値とほぼ同等、あるいはわずかに下回るこのスケール感が、ステージ上では175cm以上の巨躯に見違える。この現象を生み出している最大の要因は、徹底して計算され尽くした「骨格の錯視(オプティカル・イリュージョン)」にある。
鎖骨の横幅に対して極限まで絞り込まれたウエストライン。このコントラストが描く角度は、解剖学的な限界を疑わせるほど鋭角だ。さらに、小顔であることによる頭身バランスの高さ、三角筋側部の張り出しがもたらす横への広がりが、縦の長さを強調する視覚効果を生む。メンズフィジークという競技において、単なる絶対的な全高ではなく、パーツごとの比率(プロポーション)がいかに勝敗を分けるかを、寺島の身体は何よりも雄弁に物語っている。