ソ連はいつまで存在したのか?結論から言えば、1991年12月26日の最高会議によるソ連解体宣言をもって、公式にその存在を終えた。しかし、崩壊へのカウントダウンはそれよりはるか以前から始まっていた。1990年代初頭の経済失政と中央集権体制の機能不全、さらには各構成共和国で巻き起こった民族自決の波が、国家の骨組みを内部から腐食させていたのだ。
1991年の崩壊に至る歴史的背景の裏側には、単なる政治闘争にとどまらない深刻な物資不足とハイパーインフレが存在していた。市民がパンを買うために連日長蛇の列を作り、中央政府に対する不満は極限に達していた。そこへ1989年のベルリンの壁崩壊に端を発する東欧の民主化運動が波及し、旧体制の維持はもはや不可能な状況に追い込まれたのである。冷戦の終結は外交上の勝利というよりも、内部からの自滅という側面が強かった。