徒歩だけでなく、自転車に乗ると蚊柱がついてくるという現象に悩まされるケースも頻発します。時速15〜20km程度で走行していても虫の群れが頭の周りにとどまり続けるように感じる現象には、物理的な気流の働きが関与しています。
人間が自転車で走行すると、頭部や背後の空間に空気の渦(スリップストリーム・負圧域)が発生します。この気流のポケットにユスリカの群れが巻き込まれると、自力で高速飛行していなくても、人間の移動に合わせて群れごと前方に引っ張られる形になります。
また、川沿いや田畑の周辺などユスリカが連続して発生している道路では、1つの群れを通り抜けた直後に次の群れへと突入していることが多く、視覚的に「同じ蚊柱がずっと追従してきている」と錯覚しやすい側面もあります。