民放におけるロボットアニメは、玩具メーカーやスポンサー企業の意向が作品デザインやストーリー展開に大きく影響を与える構造が一般的だった。変形機構や必殺技の演出が前面に出る背景には、商業的な必然性があったからだ。
一方でNHKのアニメ枠は、スポンサー制をとらない公共放送ならではの自由度を背景に進化してきた。玩具化を前提としない自由な造形、現実の科学的アプローチに基づいた描写、そして時に普遍的な人間愛や環境問題を掘り下げた物語構造。これが「NHK流ロボットアニメ」のアイデンティティとなった。
時に実験的であり、時に硬派。巨大ロボットが暴れ回るカタルシスだけでなく、操縦者の葛藤やロボットが社会に存在する意味を徹底的に掘り下げた構成が、大人になってからも鑑賞に耐えうる作品としての寿命を与えている。