日本の製造・小売業において独自の存在感を放ち続ける株式会社良品計画。その原点には、創業者である堤清二氏が掲げた「反体制としてのブランド否定」と、アートディレクターの原研哉氏らが築き上げた「これがいい」という究極の合理性を提示するデザイン思想がある。
このステーショナリー製品にも、その哲学は色濃く反映されている。一般的なペンケース一体型カバーは、ペンを詰め込みすぎると厚みで手帳が盛り上がり、文字が書きづらくなるという欠点があった。しかし、「取り外す」というシンプルな発想によって、手帳カバーとしての平滑さとペンケースとしての収納力を完璧に両立させた。機能から無駄を削ぎ落とした結果として生まれた普遍的な造形美である。