通りの起点にそびえ立つ在日米軍嘉手納飛行場(Kadena Air Base)は、極東最大級の航空基地としての威容を誇る。ここに駐留する米空軍第18航空団(18th Wing)の存在は、街の日常風景と不可分に結びついている。滑走路から離着陸を繰り返すF-15戦闘機や空中給油機KC-135の轟音は、商店街の会話を一瞬遮断するほどの圧倒的な物理的プレッシャーを放つ。
この地域において、防衛・安全保障産業に関連する雇用や経済的恩恵が存在することは紛れもない事実である一方、騒音問題や基地由来の事件・事故に対する住民の緊張感は常に隣り合わせだ。フェンス一枚を隔てて広がる広大な滑走路と、フェンスの外側に広がる人々の暮らし。その境界線に立つゲート通りは、国際政治の最前線と生活のリアリズムが最も鋭敏に交差する空間であり続けている。