1・2回目と異なるメーカーのワクチンを打つ「交互接種」。これに対する警戒感は根強いが、実際の統計は何を物語っているのか。
厚生労働省および医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告された副反応疑い報告データを精査すると、ファイザー2回接種後にモデルナを打ったケースでは、同種接種を繰り返した場合に比べて発熱頻度が数ポイント上昇することが確認されている。腕の強い痛みや悪寒を訴える割合も微増した。
しかし、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーなどの発生率には有意な差が見出されていない。製薬産業が公表する安全性データと照合しても、副反応の強さは概ね数日以内に収束する一過性の炎症反応の範囲内に収まっている。交互接種によるブースト効果を優先するか、副反応の軽さを重視して同種を選ぶか。数字を見る限り、過度のパニックに陥る根拠は乏しい。