マンガやアニメーションの躍進に目を奪われがちだが、同校の根幹を支えるもう一つの太い柱が「現代美術」の分野だ。絵画や彫刻といった伝統的なメディアの枠組みを超え、インスタレーション、メディアアート、パフォーマンスに至るまで、多様な表現領域がひとつの空間で交差している。
緑豊かなキャンパスの各所に配されたアトリエや工房では、夜遅くまで没頭して作品と格闘する学生たちの姿が見られる。学年や専攻の垣根を超えた批評会(クリティーク)が頻繁に行われ、互いの表現に対して加減のない議論が交わされる環境。多様な価値観を認め合い、表現の限界を広げようとするこの空気感こそが、京都精華大学という唯一無二の創作空間の魅力に他ならない。