地殻変動によって海岸線が大きく隆起し、一時は深刻なダメージを受けた漁獲と沿岸漁業。しかし、海に関わる人々は決して諦めなかった。生態系の変化を冷静に観察し、新たな環境に適応した養殖事業や、持続可能な漁法への転換を迅速に進めている。
農業分野でも、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の生態系を未来へと繋ぐ取り組みが加速。農薬や化学肥料に頼らないオーガニック農法の導入が拡大し、過疎地ならではの付加価値の高い農産物がブランディングされて国内外へ出荷されている。傷ついた大地だからこそ、自然の恵みを最大限に尊重する循環型農業の精神が、かつてないほど高く評価されているのだ。